理事長ご挨拶

ご挨拶

日本レーザー歯学会理事長 冨士谷 盛興

一般社団法人日本レーザー歯学会
理事長 冨士谷 盛興

会員そして国民のための日本レーザー歯学会を目指して

 このたび、平成29年6月18日より一般社団法人日本レーザー歯学会の理事長を仰せ付かりました冨士谷盛興(ふじたにもりおき)と申します。みなさまに謹んでご挨拶を申し上げます。

 平成元(1989)年12月9日に発足した日本レーザー歯学研究会は、平成3(1991)年11月30日より日本レーザー歯学会を標榜し、平成25(2013)11月12日に法人格(一般社団法人)を取得しました。また、その間の平成19(2007)年4月1日には、日本歯科医学会認定分科会に加入することができ、本年4月1日付で専門分科会に昇格する運びとなりました。そして来年は、設立30周年を迎えようとしており、着実に前進してきております。これもひとえに、会員の皆様の多大なるご支援とご指導の賜物と深甚なる謝意を申し上げる次第です。

 一般社団法人となりました本会は、社会から正式に認知されると同時に、社会に対しより大きな責務を有することになりました。また、日本歯科医学会の23の専門分科会の一員として、日本歯科医師会の学術分野の原動力として働き、それが延いては患者・国民の利益に資する学会であることが求められています。

 歯科医療の中でレーザーはますます重要な位置を占めてきています。社会に対し、的確なレーザー使用による安全安心のレーザー治療提供に貢献できる学会であるためには、1)臨学一体となって学会を活発に運営し、本会に入会するメリットを明確にして会員数を増やす、2)レーザー機器関連メーカーとWin-Winの関係を構築する ことが重要と考えます。
 学術大会においては、一般発表はもちろんですが、臨学産ともに学べる臨床セミナー、臨床シンポジウムや教育講演、安全講習会や認定講習会などを充実し、いわゆる学ぶために参加する学会に変化させる時ではないかと思っています。また、レーザーを既存の機器の代替として使うのではなく、レーザーしかできない歯科医療を具現化するには、レーザー機器ならびに関連メーカーと共に発展する産臨学連携運営の学会を目指さなければならないと思います。そのためには、倫理規定や利益相反規約などをしっかりと遵守し、両者間の透明性を担保したうえで、お互いの関係をさらに強化する必要があると考えています。

 一方、専門分科会としての本会の役割は、社会に求められ、かつ具現化可能なレーザーしかできない歯科医療に関するテーマを研究展開し、エビデンスレベルの高い情報を提供することです。なかでも診療報酬改定における、とくに区分C2(新技術・新技能)の導入のために、歯科医療技術革新の推進を臨学産官連携の事業として遂行することが求められています(「歯科医療技術革新推進協議会 編(日本歯科医師会・日本歯科医学会・日本歯科商工協会):平成29年版新歯科医療機器・歯科医療技術産業ビジョン」参照)。
 これは、現在展開している歯の硬組織疾患へのより的確な診断技術や新たな対応技術をはじめ、現在エビデンス収集を行っているPDT(含LED)やLLLT効果の応用などに関し、さらに研究を遂行することで実現すると思われます。既存の医療機器では応用不可能な、すなわちレーザーしかできない治療とその基礎科学を育成し、いずれは「レーザー歯科医療」の確立を目指さなければならないと先に触れましたが、それが延いては患者・国民の利益に資するものと確信しています。

 学際領域の連関を図ったレーザー歯学の進歩発展を図ることを目的(定款第3条)とした本会は、多様な構成員がそれぞれの特徴や個性を保持しながら、それでいてまとまって(融合して)形のある、いわばモザイク学会を形成することが肝要と考えます。
 学会の財産は人である、という強い理念のもと、一つ一つの学問分野、一人一人の会員が独立してラジカル化し、多種多様なスペシャリストが集結・融合して新しい価値を生み出す学会をみなさまと目指したい!と考えています。なお一層のお力添えを賜りたくお願い申し上げます。