理事長ご挨拶

ご挨拶

日本レーザー歯学会理事長 渡辺 久

日本レーザー歯学会
理事長 渡辺 久

 日本レーザー歯学会のホームページに、ご来訪いただきありがとうございます。本会を代表し、日本レーザー歯学会の紹介を兼ねてご挨拶申し上げます。

  日本レーザー歯学会のミッションは学際領域との関連のもとにレーザー歯学の進歩発展を図り、もって国民に安全安心で良質な医療を提供することにあります。2008年に初めてレーザー治療が保険に収載され、やっと市民権を得た思いです。さらには、2010年4月より、Er: YAGレーザーの保険適用範囲が拡大されました。すなわち、う蝕歯無痛的窩洞形成加算20点から40点へ /手術時歯根面レーザー応用加算新設60点です。このように国民に身近で良質なレーザー治療が提供される道が開かれつつあり、今後ますますの発展が期待されます。

  日本レーザー歯学会の歴史を紐解きますと、研究会発足懇話会、研究会発足協議会、世話人会を経て、1989年12月9-10日、大阪歯科大学にて第1回日本レーザー歯学研究会が開催され、会員175名でスタートしました。第4回大会から日本レーザー歯学会と名称が変更になり、会員数は右肩上がりに増加し、現在は900名に迫っています。その間には、2002年に、第8回国際レーザー歯学会(ISLD)を横浜で開催し、2008年には学会設立20周年記念大会・祝賀会を挙行しました。2016年には第15回国際レーザー歯学会(WFLD)を名古屋で開催予定であります。

  レーザーとは人工の光、電磁波です。1917年にアインシュタインによってその存在が予言され、1960年、Maimanによって、初めてルビーレーザーが発振されました。1964年Stern、1965年Goldman、1968年山本らにより、このルビーレーザーがヒトの歯のう蝕病巣に照射されました。このような事実をみても歯科とレーザーは切っても切れない関係にあります。今やレーザーはレーザービーム、レーザーディスク、レーザー通信、レーザープリンター等、日常のあらゆるところで活用されています。歯科治療にレーザーが応用される理由は、従来の治療に比べて、痛み、不快な振動や音、出血を軽減出来ることに加えて殺菌・無毒化効果があることにより、患者さんにより快適でやさしい治療を提供できるからです。

  日本レーザー歯学会では認定医・専門医制度を充実させ、認定医、専門医、指導医、及び指定研修施設の認証を行っています。また、認定講習会、安全講習会、教育研修会を通じ、レーザー治療の普及と会員の技量向上に努めています。

  レーザー研究も盛んで、「何故レーザーが効くか」という命題に対して、網羅的プロテオーム解析を用いて、レーザー照射後の細胞の変化をタンパク質レベルで検索し、炎症の軽減や組織再生の促進などの各種の生物学的効果の可能性とそのメカニズムを明らかにすることを目標に研究が進められています。また、レーザーの特徴を生かした新規治療法の開発が進んでいます。さらには、レーザーのみならずLEDを含めた光科学の時代に即した研究も遂行中です。これらの成果を年1回開催の学術大会や市民公開講座、機関誌である日本レーザー歯学会誌に広く公開しております。

 本学会がさらに充実・発展していくためには、高度で最新の歯科医療情報や技術の提供を図り、また、学術研究や教育活動などを通じて得られた成果を、歯科医師のみならず一般市民へも継続してフィールドバックしていく必要があると考えています。皆様におかれましては、本ホームページを十分にご活用いただき、私共の日頃の活動に、ご理解とご協力を賜れば幸いです。今後とも、ご指導ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。

敬白