理事長ご挨拶

ご挨拶

令和の新しい時代を迎えて

日本レーザー歯学会理事長 冨士谷 盛興

一般社団法人日本レーザー歯学会
理事長 冨士谷 盛興

みなさまに謹んでご挨拶を申し上げます。このたび、令和元年6月29日より一般社団法人日本レーザー歯学会の理事長を引き続き仰せ付かりました冨士谷盛興(ふじたにもりおき)と申します。よろしくお願い致します。

 一般社団法人日本レーザー歯学会(以下、本会)は、正に平成と共に歩んできました。平成元年、本会の前身である日本レーザー歯学研究会が発足し、平成3年には日本レーザー歯学会を標榜するようになりました。平成19年、学術団体としての発展が認められ、日本歯科医学会の認定分科会への登録を果たし、平成25年に法人格を取得後、平成29年には専門分科会に加入できました。途中10余年前に学会運営の危機に見舞われましたが、平成30年11月に本会の設立30周年を無事迎え、記念の学術大会と事業を盛大に執り行ったことは記憶にまだ新しいと思います。
 また、本会が分科会会員になり提出可能となった医療技術提案書により保険収載されたレーザー歯科治療は、平成20年のう蝕歯無痛的窩洞形成加算をはじめ平成30年の4項目を合わせ6項目となっています。
 このように、本会は平成と共に着実に前進して来ており、これもひとえに会員の皆様の多大なるご支援とご指導の賜物と衷心より謝意を申し上げます。

 さて、令和の新しい時代を迎え、本会が社会に対し安全・安心のレーザー歯科治療提供に貢献できる学会であるために、理事長2期目として以下の2点を挙げたいと思います。一つはこれまで以上に求められるようになった法令・倫理の遵守です。安全基準や障害防止対策に関する厳格なルール、あくまでも法令遵守の上での未承認機器の使用や適用外使用に関する倫理、そして学術活動におけるCOIの明確な提示と研究倫理などのコンプライアンスの徹底です。
 もう一点は、保険収載を指向した新規技術、ならびに期待されるレーザー照射療法に関するエビデンスの構築です。現在のレーザー歯科治療は、切開、止血、凝固、蒸散に関わる施術が適用であり、基本的に既存の機器あるいは治療法の代替にプラスαの効果が期待されているだけです。今後はさらにLLLT効果による治療や光の特性を活かした治療を展開できるようエビデンス構築を図ってゆきたいと考えています。
 もちろん、理事長1期目に提言しました、臨学産一体となって学会を活発に運営し、本会に入会するメリットを明確にして会員数を増やすことと、レーザー機器関連メーカーとWin-Winの関係を構築することも引き続き鋭意邁進してゆく所存です。

 患者のQOLおよびADLの向上に資する既存あるいは新規の技術・技能の策定と展開、ならびに患者安全を担保しつつレーザーと生体との相互作用を最大限に活用しながら、既存の医療機器、機材では応用不可能なレーザーしかできない質の高い医療の提供、すなわち「レーザー歯科医療」の確立を目指すことが本会の進むベき道と考えています。学会の財産は人という信念のもと、一人一人の会員が独立活性化し、多種多様なスペシャリストが集結・融合して新しい価値を生み出す国民が認める学会を皆様と目指したいと願っています。なお一層のお力添えを賜りたくお願い申し上げます。